「匠の技」
時とともに移りゆく時代ではありますが、人の心に響くものは残されていくべきではないでしょうか。
洗練された材質や取合い仕口の納まりなど、今では手に入らない物もたくさん現存します。
そのような“アンティーク商品”を気ままに集めてみましたので、ここに紹介いたします。
ぜひ立ち寄ってご覧下さい。
時とともに移りゆく時代ではありますが、人の心に響くものは残されていくべきではないでしょうか。
洗練された材質や取合い仕口の納まりなど、今では手に入らない物もたくさん現存します。
そのような“アンティーク商品”を気ままに集めてみましたので、ここに紹介いたします。
ぜひ立ち寄ってご覧下さい。
枕は、全世界全ての文化で用いられており、頻繁に出土品として発見され、古代エジプトの墳墓からも発見されています。1924年に南アフリカでアウストラロピテクスの頭蓋骨の下に人為的に砕かれた石が敷かれていたのが発見されましたが、祭司的な意味で敷かれたのか、それとも実際に使われていたのか定かではありません。
染色と裁縫の技術の進歩に伴い、枕は重要な工芸品になり、まず中国で丹念に刺繍された枕が広まり、中世ヨーロッパでも広く貴重品として売買されました。
貧しい人の間では、粗い布を縫い合わせたものに藁を詰めたものが広く用いられていたが、地域によっては骨や木、時には石が枕に用いられたようです。
産業革命以後は、安価に大量生産された布を使い、様々な枕が作られるようになり、現在にいたります。
また日本の古墳時代には、古墳の被葬者に対して、埴製・石製・琥珀製など多様な材質の枕を用い、これらは権力者の文化であり、死者に用いる枕文化でした。
これらの枕文化は当時の加工技術を知る上でも重要な考古学資料となっています。
江戸時代以前の日本では、髷(まげ)の形を崩さないようにする必要がありました。そのため、箱の上に布製の括り枕を取り付け高さを上げた枕が使用されました。こうした枕は安土枕と呼ばれ、男性用と女性用では形状が異なっておりましたが、箱の多くには引き出しがついており、物や金品など貴重品を入れる金庫の役目を果たしていました。そのため、盗人のことを「枕探し」と呼び、火事の時は枕を抱えて逃げたようです。
また、引き出しに春画を入れることも多く、「枕絵」と呼ばれる所以となっています。
様々な文化において、枕は生や死と密接に結び付けられており、日本語のまくらは、たまくら、つまり魂の倉が語源であるとする説もあるほど。
かつては海難事故などで葬儀の時に遺体がない場合に、故人の使っていた枕を代用する風習もあったようです。
2016.01.25
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